更新日 2022年11月7日
タクティクスオウガは、株式会社クエストから1995年にスーパーファミコン(SFC)用ソフトとして発売されたシミュレーションRPGです。 1993年に発売された「伝説のオウガバトル」の続編として開発されましたが、まったく新しいバトルシステムへ変更し、前作を大きく上回る評価を得ることになりました。
他にも特筆すべき点は少なくありませんが、セガサターン(SS)や初代プレイステーション(PS)へも移植され、同タイトルの人気が裏付けられるようになりました。 また、任天堂のバーチャルコンソールからも提供されるようになり多くのユーザーに親しまれるようになっています。
しかし、口コミで人気が広まっていくにつれ同タイトルの至らない点も指摘されるようになっていきました。
私自身や知人が漏らしていた不満点を要約すると主に以下の点が挙げられます。
細かな点を挙げればきりがありませんが、スーパーファミコンの性能からすれば致し方ない部分もあったと思います。 一方で、最新ハードでのリメイク版を望む声も高まっていました。
そんな中、2011年にプレイステーションポータブル(PSP)でリメイク版が発売されることになりました。 先に挙げた不満点を解消しつつ新キャラや新マップを追加した手の込んだリメイク作品で、往年のユーザーたちが待ちに待った改良だったのです。
編成画面は一新されて見やすくなり、ドット絵の世界観を残しながら意欲的なリメイクでした。 しかも、敵キャラのオズマ(美人のお姉さま)まで仲間キャラになるというありがたい変更も。 追加コンテンツもユーザーが望んでいた後日談をプレイできる神仕様です。
全てを満たした完全版と思われていた運命の輪でしたが、残念な点もありました。 ユニットごとに管理されていたレベルが職業ごとへ変更されたことで、後半に使えるようになる職業が使いにくくなったのです。
新キャラの育成が面倒だったからトレーニングモードを削ったはずなのに、改善ではなく改悪だと評されてしまったのです。 この点は新キャラの育成が難しいというよりも、正確には新しいクラス(職業)を育てるのが難しい仕組みになっていて、初期の職業を使い続ける方が楽だということになってしまいました。
Youtubeなどのプレイ動画を見ても新規加入メンバーはベンチウォーマーになってしまったり、本業から転職させてしまう配信者も多くSFC版をプレイしてきた私から見ると、もったいないことにクラス編成の面白さが半減してしまっているように感じていました。
そんな煮え切らない思いを残していたユーザーにとって久しぶりの朗報が届きました。 2022年の11月に多くのユーザーが不満と感じていた育成のシステムを直した再リメイク版「タクティクスオウガ リボーン」が発売されることになったのです。
PS4、PS5、Switch、Steamの同時発売で、より多くの層へアプローチしようという意図も伺えます。
前回のリメイク版「運命の輪」からユーザーの声を反映して、良いところは残しつつ不満点を修正した、まさに完成形のタクティクスオウガです。 当然ながら期待は高まります。
名作には名曲がセットで語られることが多くタクティクスオウガも例にもれず熱い曲が使われていましたが、それらの曲も生で録音しなおしたとのことでSFC版やPSP版とは違う大画面・高音質でタクティクスオウガをまたプレイできるのです。
私は運命の輪はプレイしなかったのですが、今回のタクティクスオウガリボーンは仕事をさぼってでもプレイしようと考えています。 この作品には「死者の宮殿」という不思議のダンジョンに似た場所があるので“ダンジョン繋がり”ということで、このサイトでも攻略情報をアップしていこうと考えています。