トルネコ2や3と違うところ
初代トルネコはローグライク初期の作品ということもあり、今となっては不便なところもあります。 システムは最初から素晴らしいものでしたので、風来のシレンやトルネコの大冒険2などの続編へ引き継がれていきましたが、その過程で変更された点もあります。
ここではトルネコ2やトルネコ3などを先にプレイしていて「面白かったから初代のトルネコ1もやってみよう」というプレイヤーへ具体的にどこが違うのかをお話ししていきます。
壺はなく、武器や杖などの種類も少ない
トルネコ2以降では必需品となっている壺ですが、トルネコ1に壺はありません。 保存の壺がないためトルネコの持ち物は20個が限界です。 武器や盾の種類も少ないので、続編を先にプレイした人から見ると「たったこれだけ?」と感じるかもしれません。
他にも武器や盾に印はなく、合成もできません。 武器や盾を強化する方法はバイキルトやスカラの巻物だけで非常にシンプルなものでした。 すでにメッキの巻物はありますが、トルネコ1の武器は錆びない仕様なのでメッキができるのは盾だけです。
お店や教会はない
トルネコ1に教会やガーゴイルのお店は登場しません。 買い物ができないためダンジョン内で拾ったお金を使うところはなく、ダンジョンクリア時の得点として記録に残ります。 また、トルネコ2や3では未識別のアイテムをお店の売値・買値から推測することができましたが、このテクニックも使えません。
足元にあるアイテムが使えない
私の感想ですが、これが最も不便に感じてしまいます。 トルネコ2や3では足元に落ちている巻物を読んだり、草を食べることができます。 また、所持品と足元のアイテムを交換することもできますが、トルネコ1ではこれらの行動ができません。
所持品の中から何か一つを床に置いてから、落ちている巻物拾って、読む必要があるので、これが面倒に感じてしまうのです。 トルネコ2以降では改善されているので、ユーザーの声を活かしてくれたのかもしれません。
部屋の入口にもワナがある
トルネコ2以降では部屋の入口には罠が配置されることはなくなりましたが、トルネコ1では入口にも罠やモンスターが配置されます。 すでに踏んで見えている地雷をもう一度踏まないと部屋から出られないというケースもあり、これが割とストレスになります。
2や3に慣れていると「モンスターハウスの入口に罠はない」と思い込むはずです。 トルネコ1ではモンハウの入口も武器を振る必要があるのです。
地上へは歩いて戻る
トルネコ2だとダンジョンの最深部からは地上へワープして帰ることができますし、トルネコ3では次の中継地点に上陸できました。 トルネコ1の場合、目的のアイテムを回収した後は歩いて地上まで帰らなくてはなりません。
やり込み要素の99階を目指した場合、帰り道も階段を99回上るという苦行が待ち構えています。 「ウソでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、結構シビアな仕様であったことに間違いありません。
チュートリアルの「ちょっと不思議のダンジョンでは10階」、本番の「不思議のダンジョン」では27階というように目的の階が設定されています。 帰りはワープなどなく、リレミトの巻物も使えないため階段を上って地上へ帰ることになります。
地震は強制退場ではない
トルネコ1は同じフロアに長くいつづけると地震が起こって強制的に下の階へ落とされます。 一方、トルネコ2や3は風が吹いて地上へ強制的に戻されます。 トルネコ1は探索を続けられますが、トルネコ2や3は探索失敗とみなされ、倒されたときのようにアイテム等を失うことになります。
2や3の方が厳しい仕様に感じますが、予兆(警告)が1回多く、ターン数も長くなっています。 また、予兆が始まるとレミーラの効果が発動する親切設計です。
2や3を先にプレイしていると「4回目の風までに絶対降りなくてはいけない」と考えると思いますが、トルネコ1の地震は「退場」ではないのでたいしたペナルティではありません。
- トルネコ1:地震
- 約1,600ターンで地震がおきて下のフロアへ落とされる。予兆が2回あり、3回目に落下する。アイテムやお金を失うことはない。
- トルネコ2:風
- 約2,000ターンで風が吹き地上へ強制送還。予兆は3回、4回目に飛ばされる。(魔法使いだと4割ほど短い)アイテムやお金を失う。
- トルネコ3:風
- ダンジョン毎にターン数は変わるが平均すると2,000ほど。予兆は3回、4回目に飛ばされる。アイテムやお金を失う。
効果の異なるアイテム
トルネコシリーズでは同じ名前のアイテムやモンスターが登場しますが、性能が異なるケースがあるので混乱しないように相違点をまとめておきます。
レミーラの巻物の効果
レミーラの巻物の効果が異なるため、初めて使ったときは混乱するはずです。 地形(マップ)が表示される点は同じですが、それ以外の点は効果が異なります。
- トルネコ1:レミーラの巻物
- 地形が表示され、ワナが見えるようになる。
モンスターやアイテムの位置は表示されません。 - トルネコ2:レミーラの巻物
- 地形が表示され、モンスターとアイテムの位置が表示される。
罠は見えるようになりません。 - トルネコ3:レミーラの巻物
- 地形が表示され、モンスターとお店の位置が表示される。
罠は見えるようになりません。
トルネコ2のレミーラの巻物はせんりがんの巻物と地獄耳の巻物の上位互換のような効果ですが、トルネコ1では罠が表示されるという大きな効果があります。
イオの巻物の効果
イオの巻物は爆弾岩とはぐれメタルに対して大きな違いがあります。
- トルネコ1:イオの巻物
- 同じ部屋にいる全モンスターに5~35のダメージを与える。
ダメージを与えるだけで爆弾岩は自爆しない。
はぐれメタルには1ダメージしか与えられない。 - トルネコ2:イオの巻物
- 同じ部屋にいる全モンスターに20~35のダメージを与える。
爆弾岩は即座に自爆する。
はぐれメタルを倒すことができる。
トルネコ3のイオの巻物は30ダメージで固定。メタル系にも効き、はぐれメタルも倒せます。
時の砂の巻物とやりなおしの巻物は別モノ
なんとなく似た雰囲気の巻物ですが効果はかなり違います。
- トルネコ1:時の砂の巻物
- その階に降りてきたときの1ターン目に戻る。
拾ったアイテムや倒したモンスターは全て無かったことになる。 - トルネコ2:やりなおしの巻物
- 入手したアイテムや消費したアイテムはそのまま。
同じ階を別のマップで最初から始めることになる。
目薬草で罠は見えない
私もYouTubeやTwitchで多くのゲーム配信を楽しませてもらっています。 もちろんトルネコシリーズのプレイ動画も見ることがあるのですが、目薬草の効果を混同されている方が多いように感じます。
トルネコ1のライブ配信で、モンスターハウスに入るとチャット欄に「目薬草を飲むと罠が見えますよ」と書かれているのですが、それはトルネコ2やトルネコ3に限った効果です。 悪意のないアドバイスであることは分かるのですが、誤った情報にプレイヤーが混乱しているのも気の毒です。
トルネコ1の目薬草で罠が見えるようにはなりません。 はっきり言って「使えない草」です。 初代トルネコ1とトルネコ2や3の目薬草の効果をまとめると…
- トルネコ1:目薬草
- シャドーやパルプンテの巻物が見えるようになる。
ワナは見えるようになりません。 - トルネコ2と3:目薬草
- シャドーやパルプンテの巻物に加えてワナも見えるようになる。
もっと不思議のダンジョンで草を識別していて、目つぶし草を飲んでしまったときに目薬草を飲むと治すことができますが、罠やモンスターに目つぶしをされることはありません。 目つぶしを治す効果は、あってもなくても大した違いはありません。
シャドーにしても19~27階にしか出現しませんし、パルプンテの巻物は非常にレアなため見つかることが稀です。 パルプンテを探すならシャドーの指輪を拾ったときにします。 トルネコ1の目薬草が無能すぎたため、続編では上方修正されたのかもしれません。
銀の矢の射程は10マス
トルネコ2や3の銀の矢は飛距離が無限でどこまでも飛んでいきますが、トルネコ1では10マス先しか届きません。 壁やモンスターを貫通して飛んでいく性能は変わりませんが、大部屋で撃っても期待したほど当たらないはずです。
- トルネコ1:銀の矢
- 飛距離は10マス
威力は鉄の矢と同じ - トルネコ2と3:銀の矢
- 飛距離は無限
威力は鉄の矢よりも劣る
飛距離は10マスですが床に落ちることはなく、撃ったあとは消滅します。
くさったパンも100%
トルネコ2や3のくさったパンはお腹の回復量が少ない上、毒や混乱などの追加効果が増えています。 トルネコ1では回復量が大きく、毒けしの指輪や毒けし草があれば、大きいパンと同じ感覚で食べることができます。
また、トルネコ2以降では満腹度が満タンのときにパンを食べると上限値をアップすることができますが、トルネコ1はアップしません。
- トルネコ1:くさったパン
- 回復量100、HPが-5、ちから-1
- トルネコ2:くさったパン
- 回復量30(ちから-3・レベル-1・混乱・眠り・まどわし・めつぶしのどれか)
- トルネコ3:くさったパン
- 回復量30(ちから-1・混乱・鈍足のどれか)
ワナ抜けの指輪が少し違う
装備すると罠にかかならくなる点は一緒。 トルネコ2の方がやや使い易いように感じます。
- トルネコ1:ワナ抜けの指輪
- 装備すると罠に全く反応しなくなるので、罠を踏んだことさえ気が付かない。
- トルネコ2:わなぬけの指輪
- 装備すると罠にかからなくなるが、踏んだ罠は見えるようになる。
他にも細かな違いはたくさんあります。 トルネコ1ではラリホーで眠らされている途中に殴られても目が覚めません。 シリーズごとに違いがありますが、私の視点から「これだけは押さえておいて欲しい」感じたことをピックアップしました。 他もの気付いたことがあれば更新していきます。
関連ページ
トルネコの大冒険 不思議のダンジョンシリーズは(株)スパイク・チュンソフト及び(株)スクウェア・エニックスの著作物です。
当サイトは『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』動画・生配信・画像投稿に関するガイドラインに則り、知的財産権の保護に努めています。
© SPIKE CHUNSOFT/ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.



